ヒョウの名言名セリフ④

オレは
つくづく愚かな男だ

また・・カイオウに
踊らされていたとは・・・

カイオウは
愛を愚かだと笑う

だがこのシャチを見よ

その愚かな愛が
シャチをつき動かし
ケンシロウを救ったのだ

オレはそんな愛に・・

愚かなほどの愛に
生きた事を
後悔はしない

ケンシロウ・・

北斗宗家の男達
オレ達の親父も

女の愛に生きたと
きいている

おまえはそこで
ひとりの男の生涯を
瞬時に体験するだろう

ケンよ・・・
その男とともに
人の世の限りなき哀しみに
涙するがいい！

そして天を衝（つ）く
怒りに身を震わせるのだ！！

そして最後に
その男の大いなる遺言を
伝承するのだ！！

オレが・・
このヒョウが
もっと強大であれば
カイオウは
歪（ゆが）まなかった！！

オレはまだ死ねぬ！
これ以上
カイオウの名を
地獄に墜としたくは
ないのだ！！

守ってみせる！！

このヒョウ
最期の力
みせてくれよう！！

なにゆえオレとカイオウは
この地に残されたのか・・・

オレは脆弱（ぜいじゃく）さ
ゆえに！！

だがカイオウはちがう！！

カイオウは
そのあまりに激しき
性情（せいじょう）ゆえに
残された！！

英雄への道を閉ざされ

なおかつ無尽の天分が
ありながら

その激しすぎる性格ゆえに
北斗神拳への道を
閉ざされた

これ以上
カイオウに
哀しみを背負わせる
ことはできぬ！！

つ・・突きに
きたのではない

お・・おまえに
ひとこといいたかった

オ・・オレが強かったら
北斗宗家の嫡男としての
力量が充分であったら

お・・おまえは
歪まなかったはず・・

すべてはオレの責・・
許せと！！