ユダの名言名セリフ④
【南斗六聖拳妖星のユダ】
ようやく!ようやく
きさまを醜く切り刻む時がきたあ!!
おれが一歩近づくごとに!
深く切り裂く!!
ヒャハハハ
切れろ切れろぉ
水に足を取られて身動きできないレイを、じわじわと切り裂くユダの紅鶴拳。レイの全身は真っ赤に染まり、すでに立っているのもやっとの状態に追い込まれる。
フフ・・あと一歩・・!
あと一歩で最期だ!!
レイを次第に追い詰めていくユダ。最後のとどめを刺そうと一歩踏み込んだ瞬間、レイは南斗水鳥拳奥義をだす。あまりの華麗な美しさにユダは目を奪われ、身動き一つとることなく見入ってしまうのだった。
ふ 不覚っ!!
ま・・またしても
おれはきさまの拳に
一瞬魂を奪われてしまった・・
因縁の対決、ユダとレイの死闘がついに決着を迎える。妖星は義星によりその紅き輝きを失った。
おれはこんな死に方はせん
こんな死に方はな!!
レイ・・
おれより強く美しい男よ!!
一度美しいと認めてしまったものには無力になる、それがユダの弱点。この世で最も美しいと自負する男は、レイの技の美しさに心奪われた時から、すでに敗北する運命にあったのだ
レイ おれの心の中には
いつもおまえがいた!!
おれはずっと幻影を追っていた
おまえを
そして美しい南斗水鳥拳の舞いを!!
だが とうとう
おれはおまえを
超えることができなかった
最後の最後まで
幻影を突きはなすことが
できなかった
そ・・それがおれの弱さ!!
実はユダは、レイの美しさの幻影に苛まれていたのだった。ユダがずっとレイを憎み蔑んでいたのは、レイの美しさへの強烈な憧れでもあったのだ。
おれが心から
美しいと認めてしまったもの
その前でおれは無力になる
妖星が義星に心惹かれた時から
妖星は義星により
その光を消す運命にあったのだ
美に執着する妖かしの星は、美しいと認めてしまったものには無力。妖かしの星は愛のために生きる義星の美しい生き様に、なす術もなく倒されていくのみだった。
レイ・・
おれがただひとり
この世で認めた男・・
せめてその胸の中で!!
誰よりも強く美しいことを自負していたユダは、心から憧れていたレイの胸の中で、狂乱に満ちた野望に幕を閉じる。
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